主な対象疾患と診療内容等
主な対象疾患
疾患別診療内容等
消化管(胃・腸)疾患
消化管内視鏡検査、超音波内視鏡検査、ヘリカルCT検査、消化管透視検査、超音波検査によって精度の高い診断を行います。
胃癌・大腸癌の診断・治療に力を入れています。早期胃癌・大腸ポリープ・早期大腸癌に対する内視鏡切除治療も積極的に行っています。
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患(IBD)に対する治療も積極的に行っています。2019年10月からIBD外来を開設しました。
消化管出血は緊急内視鏡検査治療で対応しています。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療、ピロリ菌検査と除菌療法を行っています。近年は、胃食道逆流症や過敏性腸症候群、便秘症などの機能性胃腸疾患の診療も増えてきました。
大腸ポリープ(大腸がん)
大腸ポリープ(大腸がん)とは
大腸の粘膜の一部がイボのように隆起して出来たものです。このうち腫瘍性のものは、悪性化してがんになる場合があります。
代表的な症状
ほとんどの場合は無症状ですが、自覚症状を感じる場合もあります。
・便に血液がまじっている
・便に粘液のようなものが付着している
診断・治療のために行う検査
・便潜血:便に血がまじっているかを確認します
・内視鏡検査:内視鏡を肛門から入れて直接観察します
当院で実施可能な治療
良性のポリープや、早期がんなどは内視鏡を使って切除する手術を行います。ポリープの大きさや形によって以下の3つの方法のうち1つを行います。
・ポリペクトミー
・粘膜切除術(EMR)
・粘膜下層剥離術(ESD)
なお、進行がんの場合などで内視鏡的な治療が行えない場合は、当院の外科にて手術を実施することが出来ます。
大腸ポリープ(大腸がん)の患者さんへ
症状が出た方や健康診断で精密検査が必要になった方(特に血縁関係者で大腸がんと診断された方がいる場合)は早めの検査をお勧めします。
胃がん
胃がんとは
胃の壁の内側をおおう粘膜の細胞が、何らかの原因でがん細胞となる病気です。
代表的な症状
・胃(みぞおち)の痛み、不快感、違和感
・胸やけ
・吐き気
・食職不振
・体重減少
早い段階では自覚症状がほとんどなく、進行しても症状がない場合もあります。
診断・治療のために行う検査
・内視鏡検査、組織検査
・CT、MRI検査
当院で実施可能な治療
治療方法は、がんの進行の程度や体の状態などから検討していきます。内視鏡的な治療は以下の方法があります。
・ポリペクトミー
・粘膜切除術(EMR)
・粘膜下層剥離術(ESD)
なお、手術が必要な場合は当院の外科にて手術を実施することが出来ます。
胃がんの患者さんへ
食事がつかえる、体重が減る、といった症状がある場合は、進行胃がんの可能性もあ ります。このような症状があれば、検診を待たずに早めに受診しましょう。
炎症性腸疾患(IBD)
炎症性腸疾患(IBD)とは
広い意味では腸に炎症を起こすすべての病気を指しますが、狭い意味では「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」のことを意味します。
代表的な症状
・下痢
・腹痛
・血便
・体重減少
・発熱
IBDの種類や炎症の場所によって症状の出かたや強さが異なります。
診断・治療のために行う検査
・大腸内視鏡検査
・小腸内視鏡検査
・カプセル内視鏡:口からカプセル型の内視鏡を飲み込む検査です
当院で実施可能な治療
食事療法や薬による内科的治療を行います。近年、薬の種類が増えており、症状をコントロールできる患者さんが増えています。IBDが疑われるような症状が出現した場合は、早めに受診し診断を受けることをお勧めします。
診療科特集
胆嚢胆管疾患
超音波検査、ヘリカルCT検査、MRI検査、胆膵内視鏡検査によって精度の高い診断を行っています。胆嚢癌・胆管癌の診断と治療、胆石の診断と治療に力を入れています。胆管結石に対する内視鏡治療と、胆嚢結石に対する腹腔鏡下胆嚢切除(外科)を積極的に行っています。悪性胆道狭窄に対する内視鏡治療も行っています。
胆石症
胆石症とは
胆道に石(結石)ができた状態を胆石症といいます。石の部位によって、「胆のう結石」「胆管結石」「肝内結石」に分けられます。
代表的な症状
・胆道痛:右の肋骨の下の部分やみぞおちの痛み、右肩に広がる痛み(食後に出ることが多い)
・黄疸:皮膚が黄色くなる
診断・治療の為に行う検査など
・腹部超音波検査
・CT、MRI検査
・ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査)
・EUS(超音波内視鏡)
当院で実施可能な治療
内視鏡的に治療を行う場合は、ERCP に引き続き総胆管結石の摘出やステント留置、ドレナージなどの治療を行います。外科的な開腹手術、腹腔鏡下手術が必要な場合は当院の外科にて手術を実施することができます。
膵臓疾患
超音波検査、ヘリカルCT検査、MRI検査、胆膵内視鏡検査によって精度の高い診断を行います。膵嚢胞性疾患、膵癌などの診断に力を入れています。
内視鏡センター
肝臓疾患
ウイルス性肝疾患(特にC型肝炎)ではインターフェロンを使わない経口剤での治療を行っています。また超音波検査、CTscan、MRI等の検査により肝臓癌の早期発見、治療を行っています。脂肪肝や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の診断や治療にも力を入れています。当院は日本消化器病学会専門医制度認定施設、日本肝臓学会認定施設です。
糖尿病
糖尿病が激増しています。糖尿病は生活習慣病の一つで、その予防・対策には文字通り生活習慣の改善が大切です。予防・治療には糖尿病の正しい情報を身につけ、実践することが重要です。
糖尿病教室
済生会松山病院は1980年から糖尿病教室を開いています。経験を積んだ医師、看護師、栄養士、検査技師、薬剤師、理学療法士と一緒に知識と技術を学習します。当院通院の患者さん以外の方も受講可能です。
昼間の教室 | 毎週火曜日 午後1時30分~2時30分 ※1サイクル6回 1回の参加でも理解できるようオリジナルテキストを教材として行っています。受講者には無料でお渡ししています。 |
夜間の教室 | 毎月第3木曜日 午後6時30分~午後8時 ※1サイクル3回 |
教育入院 | 糖尿病に関して集中的に学んでもらう時には入院していただきます。約2週間が標準です。休みが取れない方のために土・日の1泊入院も行っています。 |
甲状腺
甲状腺ホルモンは体のあらゆる臓器に作用して活性化します。体が疲れやすい、体のむくみがひどい、冷え症、動悸・息切れ、いらいらする、落ち着きがないなどの症状は、甲状腺の病気の可能性があります。甲状腺の病気は一般に考えられているより頻度は多いようです。
年のせい、更年期のせい…と考えられている症状が実は甲状腺ホルモン異常の結果であることがよくあります。特に中年女性の10人に1人は甲状腺の病気になりやすい体質と言われています。適切な治療で症状が劇的に改善することもあります。甲状腺がんもみられます。症状がないことが多く、診察をしてもわからないことがあります。その際には超音波(エコー)検査で検査をすれば診断がつきます。超音波は短時間に、簡便にできる検査で苦痛の少ない検査です。
甲状腺・糖尿病センター
激増する糖尿病や潜在的に頻度の高い甲状腺疾患に対する診療に力をいれるため、平成18年11月から甲状腺・糖尿病センターを開設しました。当院は日本糖尿病学会認定教育施設です。
担当診療科 / 所属部門 | 内科 |
専門医・認定等 | 医師免許取得年月:昭和45年7月 日本医師会認定産業医 日本内科学会認定内科医 人間ドック認定医 ※2024/07/01時点 |
メッセージ | 患者さんに信頼され、安心で安全な医療を提供できるよう、職員とともに夢をもって、地域医療に貢献していきたいと思います。 |
担当診療科 / 所属部門 | 内科 |
専門医・認定等 | 医師免許取得年月: 昭和56年5月 |
メッセージ | 健康に関する安心感を持っていただけるように務めます。 |
担当診療科 / 所属部門 | 内科・内視鏡センター |
専門医・認定等 | 医師免許取得年月:平成5年5月 医学博士号 日本内科学会認定総合内科専門医 日本消化器病学会専門医・指導医 日本消化器病学会四国支部評議員 日本消化器内視鏡学会専門医・指導医 日本消化器内視鏡学会四国支部常任評議員 日本肝臓学会肝臓専門医 日本消化管学会胃腸科専門医 総合診療専門研修特任指導医 日本医師会認定産業医 愛媛県肝炎医療コーディネーター ※2024/04/01時点 |
メッセージ | 消化器内視鏡および炎症性腸疾患を中心に内科一般の診療を行っています。患者さん側に立った診療を心がけています。 |
担当診療科 / 所属部門 | 内科 |
専門医・認定等 | 医師免許取得年月:平成6年5月 医学博士号 日本内科学会認定内科医 日本消化器病学会専門医 日本糖尿病学会研修指導医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本糖尿病学会専門医 日本消化器病学会指導医 日本消化器病学会四国支部評議員 日本内科学会指導医委嘱 日本内科学会総合内科専門医 日本医師会認定産業医 ※2024/07/01時点 |
メッセージ | 患者さんが糖尿病とともに健やかに過ごせるために、一人一人の患者さんとの対話を重視した治療を心掛けております。 糖尿病治療の最新かつ高い専門性で、患者さんの「元気で、長生き」に貢献する事を考えて日々診察を行っています。 |
担当診療科 / 所属部門 | 内科 |
専門医・認定等 | 医師免許取得年月:平成24年3月 日本内科学会認定内科医 日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医 ※2024/05/10時点 |
メッセージ | 患者さんの苦痛の少ない検査・治療を心がけていきたいと思います。 よろしくお願いいたします。 |
担当診療科 / 所属部門 | 内科 |
専門医・認定等 | 医師免許取得年月:平成26年4月 日本内科学会認定内科医 ※2024/07/01時点 |
メッセージ | 日々の診療で学んだことを皆様に還元できるよう精進してまいります。 |
担当診療科 / 所属部門 | 内科 |
専門医・認定等 | 医師免許取得年月:平成28年3月 日本専門医機構内科専門医 ※2024/10/18時点 |
メッセージ | 皆様に最適な医療を提供できるよう日々精進します。 |
担当診療科 / 所属部門 | 内科 |
専門医・認定等 | 医師免許取得年月:平成30年3月 日本専門医機構内科専門医 ※2024/07/01時点 |
メッセージ | 患者様に安心・安全な医療を提供できるよう日々精進します。 |
内科
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 | ||
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内科 | |||||||
午前 | 再診 | 村上英 | 岡田 | 奥嶋 | 岡田 | 村上主 | 担当医 (1・3週) |
東野 | 白石 | 清水 | 村上英 | ― | |||
― | ― | ― | 𠮷田 | ― | |||
― | ― | ― | 山田 | ― | |||
初診 | 初診担当医 | 初診担当医 | 初診担当医 | 初診担当医 | 初診担当医 | 初診担当医 (1・3週) |
|
午後 |
急患 |
午 後 担 当 医 (紹介・救急のみ) | ― | ||||
IBD外来 | |||||||
午前 | 村上英 | ― | ― | 村上英 | ― | 村上英 (1・3週) |
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血液 | |||||||
午前 | ― | ― | ― | ― | 森 (2・4週) |
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甲状腺・糖尿病センター
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 | ||
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糖尿病 | |||||||
午前 | 堀 | 宮岡 | 宮岡 | 梅岡 | 梅岡 | 宮岡 (1・3週) |
|
― | 梅岡 | 堀 | ― | ― | 梅岡 (1・3週) |
||
― | 堀 | ― | ― | ― | ― | ||
甲状腺 | |||||||
午前 | 金本 | ― | ― | ― | ― | ― |