2022年4月に、名称をME(Medical Engineer)からCE(Clinical Engineer)に変更し、医師の指示の下に、生命維持管理装置(呼吸・循環・代謝)の操作を担当し、積極的にチームとして治療に参加し、専門的知識や技術を提供しています。 また、院内における医療機器が、安心して使用できるように保守・点検を行い、安全性確保と有効性維持に努めています。臨床工学技士として魅力を持たれた方は、公益社団法人日本臨床工学技士会ホームページをご覧ください。
スタッフ構成
当院では、部長(副院長兼循環器内科医師1名)を中心に、臨床工学技士(10名)で構成されCE部に所属しています。
業務内容
呼吸部門(人工呼吸/在宅酸素/高気圧酸素)
人工呼吸療法
安全に使用されるように、使用時のセッティングから操作、使用中点検や定期点検などの保守管理までを行っています。
在宅酸素治療(HOT)
慢性呼吸不全、慢性心不全の患者さんに対して、生活の質”Quality Of Life”を高めるお手伝いをしています。
第一種高気圧酸素治療(HBO)
脳梗塞、頭部外傷、突発性難聴、腸閉塞、一酸化炭素中毒などたくさんの症例に対して、治療説明からボディチェック、装置の操作
および保守点検を行っています。高気圧酸素治療を参照
循環部門(心・血管/不整脈)
冠動脈造影(CAG)をはじめ、経皮的冠動脈形成術(PCI)、末梢血管カテーテル治療(EVT)、ペースメーカ植え込み術などを行っ
ています。また循環動態が不安定な場合は、心臓機能を補助する循環補助装置である(IABP、PCPS)、体外式ペースメーカ、画像診断
機器などの血管内超音波装置(IVUS)、光干渉断層画像装置(OCT)、生体監視記録装置(ポリグラフ)などの操作を行っています。
また
最近では、遠隔モニタリング(RMS)を導入し、患者さんのデータ管理やチェックを行い、循環器内科医との情報を密に共有した、
定期的なフォローアップにも努めています。
代謝部門(慢性透析/特殊血液浄化)
透析センターにおける、血液透析、血液透析濾過(on-lineHDF、off-lineHDF)等の治療を行い、水質管理にも力をいれ、安全な透析
治療が行えるよう努めています。2021年には、シャントエコーを取り入れ、バスキュラーアクセス管理にも力を入れています。
(透析室を参照)また、救急病院として、アフェレーシス療法にも力を入れており、専用機を保有し、持続緩徐式血液透析濾過療法
(CHDF)・単純血漿交換療法(PE)・二重濾過血漿交換療法(DFPP)・血液吸着療法(HA)・血漿吸着療法(PA)・血球成分除去
療法(GCAP・LCAP)・腹水濾過濃縮再静注療法(CART)などの治療も積極的に行っています。
手術部門
運動誘発電位(経頭蓋刺激、脳表直接刺激、皮質下刺激)、体性感覚誘発電位、聴性脳幹反応、視覚誘発電位などの術中神経モニタリン
グを行い、患者の安全確保に努めています。
ME機器管理部門
ME機器管理システム(CEIA)を導入し、医療機器の中央管理を実施しています。当院では、人工呼吸器・輸液ポンプ・シリンジポン
プ・除細動器・心電図モニターなどのME機器が安全に使用できるように日常点検、定期点検、修理などによる性能維持を行い安全か
つ効率よく運用できるように管理しています。