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病院のご案内 病院の基本理念や概要、医療設備をご紹介します。

平成28年度 済生会松山病院 病院指標



 病院指標とは、DPCデータを基に厚生労働省が定めた集計条件などに沿って資料を作成するもので、市民の皆様に情報公開を進めることにより、当院の特徴や急性期の現状を理解していただくことを目的としています。
 現在公表している病院指標は、平成28年度中に当院を退院した患者さんのデータを集計の対象として作成しています。
 ただし自動車賠償責任保険や労災保険、自費等などの患者さんのデータは対象外です。また、来院時の心肺停止を含む24時間以内に死亡された患者さんのデータも集計対象外です。
 個人情報の観点から症例数10未満の数値の場合は-(ハイフン)を表示しています。

「病院指標の公開」にあたっては医療機関ホームページガイドライン等を厳守しております。この関係により診療科名称が院内呼称と異なるケースがありますことをご了承お願いします。


  1. 1. 年齢階級別退院患者数
  2. 2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. 7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 10 73 50 93 174 328 692 925 1114 425
平成28年度の退院患者さんの人数を 10歳刻みの年齢階級別に集計しています。年齢は入院時の満年齢です。
当院の退院患者平均年齢は71.8歳。比較的ご高齢の患者さんが多く占めています。小児科を標榜していないため9歳までの患者数は少くなっています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 144 21.67 21.25 28.47 85.01
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 49 13.94 12.43 12.24 75.78
130100xxxxx4xx 播種性血管内凝固症候群 手術・処置等24あり 42 22.40 29.86 23.81 78.86
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 32 8.88 7.89 0.00 64.91
100380xxxxxxxx 体液量減少症 30 9.60 9.33 3.33 83.43
誤嚥性肺炎は当院においても症例数が最も多い疾患です。誤嚥とは、食べ物や唾液などが気管に入ってしまうことを言い、その食べ物や唾液に含まれた細菌が誤って気管から肺に入り込むことで起きる肺炎です。昨年より高齢者率は高まっております。そのため、クリニカルパスによる医療の標準化も推進しており、肺炎においての42日以内の再入院率は0.62%で昨年より結果がよくなっています。必要に応じて言語聴覚療法士による嚥下機能訓練やリハビリテーションも行っています。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 118 4.80 4.71 1.69 69.68
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 31 3.45 3.06 0.00 72.19
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 26 20.46 17.95 30.77 82.23
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 3.55 3.22 4.55 75.09
050050xx02030x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等23あり 副傷病なし 22 11.14 10.29 13.64 72.18
上位の狭心症、慢性虚血性心疾患については血管カテーテル検査の症例です。カテーテル治療は開胸の必要性がなく体への負担も少ないため比較的短期間で退院できるメリットがあります。当科は高齢率(平均年齢75.3歳)が高いため、既往症がある患者さんが多く、他診療科医師と連携をとり治療に取り組んでいます。在院日数に関しては全国平在院日数より長めでありますが緊急入院率は54.6%と緊急の受け入れも行っています。予定患者さんは、クリニカルパスを使用しており、在院日数の中央値は4.0日の症例となっています。また心不全の患者さんは高齢者率が高く、当院では心臓リハビリテーションを含め、退院支援も積極的に行っています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 副傷病なし 44 3.00 4.42 0.00 71.02
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 副傷病なし 44 3.32 4.48 0.00 74.91
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 36 5.92 5.60 0.00 38.44
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 25 12.88 7.61 0.00 69.04
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 副傷病なし 21 3.00 4.41 0.00 66.00
当科の平均在院日数は15.4日(平均年齢68.1歳)です。主要診断群においては消化器疾患、肝臓、胆道・膵臓疾患が多い診療科となっています。胆嚢水腫、胆嚢炎については患者さんにとって負担の少ない腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。緊急患者を除く予定患者のみの場合の在院日数は中央値で9.0日となっております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 145 27.78 27.63 85.52 84.04
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)手術なし 副傷病なし 68 18.91 20.57 57.35 79.54
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 39 4.82 5.49 2.56 51.64
160700xx97xx0x 鎖骨骨折、肩甲骨骨折 手術あり 副傷病なし 31 6.16 5.86 0.00 51.90
160990xx99x0xx 多部位外傷 手術なし 手術・処置等2なし 22 20.50 18.35 36.36 82.59
股関節大腿近位骨折は当院においても症例数が多い疾患です。高齢者率は高く、外傷関連が多く占め、リハビリテーションを要しているため在院日数においては全国平均よりも若干長い傾向です。(平成28年度の平均年齢は69.3歳)長期治療を要する疾患のため地域の病院と連携して治療を行っているため転院率は高くなっています。高齢による骨折が多いため骨粗しょう症外来などを含め骨折予防にも努めています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前RankinScale0、1又は2 49 13.02 16.54 42.86 68.94
160100xx97x01x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病あり 31 9.97 25.02 12.90 73.97
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 24 4.25 7.52 4.17 48.38
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血種(非外傷性硬膜下血種以外)(JCS10未満)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 13.57 19.35 52.38 68.14
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前RankinScale0、1又は2 20 14.55 16.73 45.00 71.80
当科においては脳血管障害、頭部外傷などさまざまな脳神経疾患を診療しています。その中でも脳梗塞は当院において症例数が多い疾患です。高齢者率が高い疾患ですが個々の症例にあった急性期薬物治療および早期リハビリ介入などクリニカルパスを使ったチーム医療を行うことにより在院日数においては全国平均よりも短い期間で退院をむかえています。(平成28年度の平均年齢は68.9歳)比較的長い治療期間を要する症例については、地域の病院と連携して治療を行っているため転院率は高くなっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり片眼
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 手術なし
160250xxxx0xxx 眼損傷 手術・処置等1なし
救急輪番制の夜間の場合は対応できる体制をとっている。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 16.57 18.71 7.14 78.71
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等24あり 副傷病なし
180035xxxxxxxx その他の真菌感染症
010155xxxxx2xx 運動ニューロン疾患等 手術・処置等22あり
当科の平均在院日数は23.1日(平均年齢72.8歳)です。平均年齢は高く、難病からくる合併症の悪化により入院するケースがあります。リハビリテーションなど比較的長い治療期間を要する症例については、地域の病院と連携して治療を行っているため転院率は高くなっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 21 7.86 7.44 0.00 73.57
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 13 6.31 5.83 0.00 58.54
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし
当科の平均在院日数は11.5日(平均年齢70.7歳)です。全国と比較し短い期間で軽快を迎えています。 全国平均より若干長い在院日数ではありますが、緊急入院率は 7.1%であり、予定入院患者さんの場合は、平均在院日数の中央値は7.0日と全国平均より短く軽快退院しています。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120110xx99xx0x 子宮・子宮附属器の炎症性疾患 手術なし 副傷病なし
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし
110420xx97xx0x 水腎症(その他)その他の手術あり 副傷病なし
120140xxxxxxxx 流産
当院は原則外来中心で行っているが、救急輪番制の夜間の場合は対応できる体制をとっている。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 10 12 6,7
大腸癌 12 65 66 17 23 6,7
乳癌 6,7
肺癌 6,7
肝癌 14 6,7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さんの数を、初発の UICC 病期分類別、および再発に分けて集計しています。 UICC 病期分類とは、UICC 病期分類国際対がん連合によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の 3つのカテゴリによって各がんをⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の 4病期(ステージ)に分類するものです。平成28年度に退院した患者さんを集計し、集計対象期間中に複数回入院された患者さんはそれぞれ集計をしております。「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。「再発」とは、当院・他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて患者を診療した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 9.13 51.63
中等症 84 13.36 79.85
重症 20 16.05 82.10
超重症
不明
市中肺炎の定義として、 DPCデータの入院契機病名および最も医療資源を投入した傷病名が肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(DPCコード6桁が040080に相当)で、さらにその中でもICD10コードがJ13~J18(肺炎レンサ球菌による肺炎、インフルエンザ球菌による肺炎、その他肺炎)で始まるものとしています。ICD10コードとは、International Classification of Diseases and Related Health Problems(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)の略称で、世界保健機関(WHO)が世界保健機関憲章に基づき作成した傷病に関する分類です。世界の異なる国における傷病の状況を比較できることを目的とした標準的分類で、現在は1990年のWHO総会で改定された第10回修正版(ICD-10)が採択されています。
市中肺炎とは、 普段の社会生活の中でかかる肺炎のことであり、成人市中肺炎診療ガイドライン (日本呼吸器学会)による重症度分類を用いて集計しています。この指標では細菌による肺炎を 集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、 気管支炎などは集計対象外です。
当院においては中等症の患者が比較的多く、年齢を増すにつれて重症度が高くなっている傾向です。治療は、急性呼吸不全の管理、薬剤投与が中心です。またリハビリテーションも積極的に行い、様々な病態に応じた呼吸管理を行っています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内
その他
I63$ 脳梗塞 3日以内 156 16.97 74.22 39.88
その他 17 14.35 71.82 5.20
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他 15 7.13 70.40 6.25
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
その他
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内
その他
入院中に医療資源を最も投入した傷病名のICD10コードの上3桁で集計しています。ICD10とは、International Classification of Diseases and Related Health Problems(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)の略称で、世界保健機関(WHO)が世界保健機関憲章に基づき作成した、傷病に関する分類です。世界の異なる国における傷病の状況を比較できることを目的とした標準的分類で、現在は1990年のWHO総会で改定された、第10回修正版(ICD-10)が採択されています。
発症3日目以内の急性期脳梗塞の患者さんが多く占めています。当院では救急病院であり緊急性のある疾患に迅速に対応できるようCT・MRI・超音波検査などの診断には万全の体制を敷いています。また、発症後4、5時間以内の超急性期脳梗塞には、t-PAという血栓を強力に溶かす薬を点滴投与する治療を優先して実施しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 93 0.30 1.13 0.00 67.24
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 31 6.19 17.13 12.90 80.16
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋石灰のみのもの) 17 3.12 6.47 0.00 73.12
K654 内視鏡的消化管止血術 16 2.25 17.19 25.00 76.44
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 12 0.92 7.33 0.00 77.17
内科で最も多い手術は、大腸ポリープに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(EMR)です。内視鏡でポリープのある粘膜の下に液を注入し、スネア(輪状になった電気メス)を用いてポリープを切除します。手術までの日数も短い期間で入院しています。また、胃瘻とは、お腹に作った穴のことです。それに専用の器具と管(チューブ)を取り付け、その管に栄養剤を流し、胃や腸にて栄養摂取する方法を経腸栄養といいます。胃瘻栄養の場合にも肺炎は起こりますが、経鼻栄養に比べて起こりにくく、また軽症ですむという傾向があります。リハビリ訓練も行いやすく、介護者の負担も軽くなるなどといった利点もあります。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 140 3.36 4.91 8.57 71.03
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 23 0.04 17.04 8.70 68.43
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 20 2.95 3.00 10.00 72.50
K616 四肢の血管拡張術・決戦除去術 13 1.31 3.54 0.00 70.54
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 10 0.00 12.10 20.00 75.70
循環器内科で多い手術は、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対する経皮的冠動脈ステント留置術を含む、PCIです。虚血性心疾患に対する血管内治療とは、カテーテルと呼ばれる細い管を手首や足の付け根の動脈から心臓まで通し、血管の内側から狭窄部位を削ったり、拡張したりする手術を指します。
また、脈が遅くなる不整脈では、一時的に脳への血液が不足し、めまい、生あくび、ふらつき、失神などの症状が出現します。このよう心臓のリズム(心拍数、脈拍数)がゆっくりになってしまう不整脈に対して、ペースメーカが用いられます。ペースメーカー移植術は脈が少なくなった時に、電気的刺激を心臓に与え、心臓の鼓動を維持する機械を左右どちらかの胸部(鎖骨の下の皮下)に植込まれます。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 38 5.47 8.79 2.63 69.00
K7181 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 32 0.44 4.63 0.00 37.16
K6335 鼠径ヘルニア手術 29 1.52 4.00 3.45 66.07
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 15 2.20 4.53 0.00 72.80
K672 胆嚢摘出術 15 9.13 36.13 40.00 78.93
胆のう結石症などに対して腹腔鏡下による胆嚢摘出術を多く行っています。腹腔鏡下手術は創感染が開腹手術に比べて少なく、傷が小さく目立たず整容性にも優れています。傷の痛みも少なく、入院期間が短縮できる利点もあります。鼠径ヘルニアは人工補強材で穴をふさぐ手術法の場合、飛び出てくる部分に人工の膜(メッシュ状のプラグ)を貼り合わせます。 特殊な手術材料を使うため手術の後に抜糸の必要がなく、手術の直後から歩けます。虫垂切除術は炎症の原因である虫垂自体を切除する手術療法です。ごく初期の虫垂炎の場合は手術をせずに改善することもありますが、虫垂の炎症が強く腹膜炎を起こしている場合や虫垂自体が穿孔を起こしている時には手術療法が必要となります。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 120 2.83 22.88 81.67 81.97
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 60 2.33 16.20 18.33 58.12
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 43 4.24 25.05 80.95 81.14
K0463 骨折観血的手術(鎖骨,膝蓋骨,手(舟状骨を除く),足,指(手,足)その他 34 2.15 13.50 8.82 54.03
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿) 28 0.11 3.54 0.00 50.36
平成28年度の当科での手術は、大腿骨骨折骨接合術多く占め、年々増加傾向となりました。疾病においても大腿骨、前腕、足関節の外傷骨折が多くなっております。人口統計からも、大腿骨近位部骨折に対する骨接合術や人工骨頭置換術は今後さらに増加することが予測されます。多くの患者さんを安全に治療していくうえで、手術技術の向上を図ることは勿論、合併症を予防すべくできるだけ早期に手術し早期離床を図ること、多職種で情報を共有しチーム医療を実践することが不可欠です。比較的長期の治療を要するためクリニカルパスを有効に活用した医療が提供できるよう今後も務めています。比較的長い治療期間を要する症例については、地域の病院と連携して治療を行っているため転院率は高くなっています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血種穿孔洗浄術 29 1.28 7.55 17.24 76.28
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)
K1812 脳刺激装置植込術
K6092 動脈血栓内膜摘出術(内頚動脈)
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術
脳神経外科で最も多い手術は、「慢性硬膜下血腫」に対する穿孔洗浄術です。慢性硬膜下血腫は、頭部外傷を負って1~2ヶ月後に、歩行障害や認知症等の症状が起こる病気で、多くが緊急での手術を必要とします。穿孔洗浄術では、小さな穿頭で硬膜下に溜まった血腫を吸引し、洗浄除去します。術後は早期に症状が改善し、9割近くの患者さんが自宅へ退院されます。また、脳血管疾患の中でも重篤である「くも膜下出血」の治療や、そのくも膜下出血を未然に防ぐ予防的治療として、脳動脈瘤クリッピング術を行っています。くも膜下出血は、頭蓋骨と脳の間にある「くも膜」の下に血液が流れ込む病気で、発症すると約3分の1が死に至るといわれています。そのため当院では、脳動脈の一部が膨らんで瘤状になった状態の「未破裂脳動脈瘤」に対する予防的治療として、クリッピング術を積極的に行っています。クリッピング術は、複雑な形態の脳動脈瘤にも対応が可能であり、瘤が破裂する原因となる血液が入らないよう、根っこの部分をチタン製のクリップで挟み込む手術です。頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)は、重症脳出血に対して、生命にかかわるような出血・血腫を除去することで救命する手術です。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 59 0.00 1.78 0.00 73.20
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他)
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合)
高齢化に伴い、白内障の手術を希望される患者さんが増えており、当院では2泊3日の入院で白内障手術を行っています。
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K3692 咽頭異物摘出術(複雑)
K386 気管切開術
胃瘻とは、お腹に作った穴のことです。それに専用の器具と管(チューブ)を取り付け、その管に栄養剤を流し、胃や腸にて栄養摂取する方法を経腸栄養といいます。 胃瘻栄養の場合にも肺炎は起こりますが、経鼻栄養に比べて起こりにくく、また軽症ですむという傾向があります。リハビリ訓練も行いやすく、介護者の負担も軽くなるなどといった利点もあります。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 22 1.41 5.77 0.00 73.32
K7811 経尿道的尿路結石除去術 13 1.92 4.08 0.00 59.85
K610-3 内シャント又は外シャント設置術
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用)
外科的治療が必要な尿路結石に関しましては、安全かつ侵襲性の低い経尿道的手術を多く行っております。膀胱悪性腫瘍手術については尿道から膀胱に内視鏡を挿入し、その先端についている電気メスで膀胱内の腫瘍を切除します。また腎不全にて透析導入される予定の患者さんについては内シャント造設術原則1泊2日で行っています。

婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術
K9091 流産手術(妊娠11週まで)
当院は原則外来中心の行っているが、救急輪番制の夜間の場合は対応できる体制をとっている。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 29 0.75
異なる 30 0.77
180010 敗血症 同一
異なる 10 0.26
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 11 0.28
異なる
臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、重篤な疾患である敗血症、播種性血管内凝固症候群、その他の真菌症について発症率を集計しています。当院は、手術や処置などを行う際には合併症を起こさないように細心の注意を払い施行しています。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明した上で、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。
更新履歴
平成28年9月30日
平成27年度版病院指標を公開しました。【平成27年度版はこちら】
平成29年9月27日
平成28年度版病院指標を公開しました
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